調査・レポート

公開日2026.09.30

AI検索の可視化とエージェント化が進展|Search Console生成AIレポートの全世界展開とAI Modeのホテル予約対応【AI Search Magazine 2026年9月号】

飯沼 和希

監修者:

株式会社CINC AI戦略部 部長

飯沼 和希

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AI検索の可視化とエージェント化が進展|Search Console生成AIレポートの全世界展開とAI Modeのホテル予約対応【AI Search Magazine 2026年9月号】
「AI Search Magazine」は、SEOやGEO/LLMOにおける最新動向と対策をまとめたレポートです。Googleなどの検索エンジンや生成AIの最新リリース情報をわかりやすく解説し、それを踏まえて取るべきアクションとともに毎月ご紹介しています。

2026年8月〜9月は、AI検索の可視化と検索体験のエージェント化が大きく進みました。

Googleは「August 2026 Spam Update」を実施し、検索順位操作を目的としたスパムや低品質コンテンツへの対策を継続して強化しています。

AI検索では、Google Search ConsoleにAI OverviewsやAI Modeでの自社サイトの表示状況を確認できる機能が全世界へ展開され、AI検索上のインプレッションや露出ページを把握できる環境が整いつつあります。

また、GoogleはAI Modeを、情報を検索・生成するだけでなく、ユーザーの目的に応じた体験を提供し、最終的な行動まで支援する場へと拡張しています。Generative UIやGemini Notebookによる検索体験の高度化・パーソナライズ、ホテル予約などのエージェント機能も、この方向性に沿ったアップデートといえます。

本記事では、Googleの検索品質に関するアップデートに加え、「AI検索の可視化」「検索体験のパーソナライズ」「AI Modeの進化」という3つの観点を中心に、主なトピックをご紹介します。

この記事でわかること

  • August 2026 Spam Updateの概要と、AIを利用したコンテンツに対するスパムポリシー上の考え方
  • Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートと、生成AI検索への掲載制御機能の内容・留意点
  • Generative UIやGemini Notebookとの統合による、AI Modeの検索体験の高度化・パーソナライズ
  • AI Modeのホテル予約対応と、Google Merchant Centerの「AI performance insights」で分析できる内容
  • AI Contribution Pilot、CrUXの広告指標、ChatGPT Adsの拡大など、そのほかのSEO・AI関連の最新情報と推奨アクション

トピック1:August 2026 Spam Updateが完了

Googleは2026年8月18日、「August 2026 Spam Update」の展開を開始し、約2日16時間で完了しました。生成AIによってコンテンツを大量に制作できる環境が一般化するなか、制作方法そのものではなく、ユーザーへの価値や独自性といった品質面の重要性がさらに高まると考えられます。

「August 2026 Spam Update」概要

「August 2026 Spam Update」は、2026年に実施されたSpam Updateとしては3月・6月に続く3回目となります。

「August 2026 Spam Update」の概要は以下の通りです。

項目 内容
アップデート名 August 2026 Spam Update
展開期間 2026年8月18日~8月20日
対象 Google検索全体
目的 スパムコンテンツや検索順位操作への対策

リリース背景

Googleは検索品質を維持するため、検索順位を不正に操作するスパム行為や低品質コンテンツへの対策を継続的に実施しています。今回も、検索結果の信頼性向上を目的としてスパム対策アップデートが行われました。

なお、AIを利用したコンテンツであること自体がスパムになるわけではなく、検索順位の操作を目的として大量生成されたコンテンツなど、Googleのスパムポリシーに該当するかどうかが重要となります。

今後の見通し

Googleは今後もスパム対策アップデートを継続し、検索品質やユーザー体験を損なうコンテンツへの評価を見直していくと考えられます。

また、生成AIによってコンテンツを大量に制作できる環境が一般化するなか、コンテンツの制作方法そのものではなく、ユーザーへの価値や独自性、検索順位操作を目的とした量産ではないかといった品質面の重要性がさらに高まると考えられます。

推奨アクション

検索順位の変動状況を確認するとともに、Googleのガイドラインに準拠した品質の高いコンテンツ運営を継続しましょう。

出典:

トピック2:Google Search Console、生成AI検索の計測・掲載制御機能を全世界へ展開

Googleは、AI OverviewsやAI Modeなどの生成AI検索における自社サイトの露出を確認できるGoogle Search Consoleのレポートと、生成AI検索への掲載を制御する機能を全世界のWebサイトへ展開しました。

6月から英国の一部サイトでテストされていた機能で、8月31日時点でグローバル展開が完了しています。

リリース背景

AI OverviewsやAI Modeの利用拡大により、従来の検索順位やクリック数だけでは、AI検索上での露出状況を把握しにくくなっています。

こうした状況を踏まえ、GoogleはAI検索上で「どのページが表示されているのか」「どの地域で露出しているのか」を把握できる仕組みを提供する環境を整備しています。

Google Search Consoleで確認可能な項目

今回展開され、Google Search Consoleで確認できるようになった項目は次の通りです。

項目 主な内容
AI検索上のインプレッション数 AI OverviewsやAI Modeで、自社サイトへのリンクが表示された回数と、その推移を確認できる。
ページ別インプレッション数 AI OverviewsやAI Modeで表示されたページと、ページごとのインプレッション数を確認できる。
国・地域 AI検索上のインプレッション数を国・地域別に分析できる。
日付 AI検索上のインプレッション数を日・週・月単位で確認できる。
デバイス AI検索上のインプレッション数を、PC・モバイルなどのデバイス別に確認できる。
AI検索への掲載制御 Google Search Consoleの「設定 > Search generative AI(検索の生成 AI)」から、AI Overviews・AI Modeなどへの自社サイトの掲載・回答の根拠としての利用を許可するか設定できる。

 

今後の見通し

Googleは今後もGoogle Search Consoleに追加指標を導入するとしており、AI検索専用の分析環境がさらに整備される可能性があります。

また、Webサイト運営者がAI検索への掲載可否を選択する仕組みも一般化し、AIプラットフォームとパブリッシャーの関係がより明確になる可能性も考えられます。

留意点

現時点では、生成AIパフォーマンスレポート上で検索クエリを確認することはできません。

また、AI OverviewsやAI Modeから発生したクリック・流入を生成AIレポート上で個別に把握できないため、「どのクエリで表示され、どの程度流入につながったか」までを一気通貫で分析することには限界があります。

推奨アクション

必要に応じて、Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスを確認し、AI検索で露出しているページ・テーマを把握しましょう。

ただし、現状はクエリやAI Overviews経由の流入を個別に把握できないため、Google Search Consoleの生成AIインプレッションだけで施策効果を判断せず、定点プロンプト調査による引用状況や通常の検索・アクセスデータも併せて確認しましょう。

また、Google Search ConsoleではAI回答内の細かな引用位置まで評価できないため、定点プロンプト調査や外部計測ツールの併用が必要となります。

なお、生成AI検索への掲載制御については、AI検索から得られる認知・流入機会とコンテンツ利用方針を踏まえて判断すると良いでしょう。

出典:

トピック3:GoogleがGenerative UIを展開

Googleは、検索内容に応じてインタラクティブな図やツール、シミュレーションをその場で生成する「Generative UI」の展開を開始しました。検索結果上で操作・比較しながら疑問を解決できるようになる一方で、ゼロクリックの流れが加速する可能性があります。

リリース背景

AI OverviewsやAI Modeの登場により、Google検索はWebページを提示するだけでなく、AIが情報を整理し、検索結果上で直接回答を提供する方向へ進化しています。

Generative UIはこの流れをさらに進め、文章による回答だけでは理解しにくい内容についても、ユーザーの検索意図に応じたインタラクティブなUIを生成することで、より直感的に理解できる検索体験を提供するものです。

Generative UI 機能紹介

検索内容に応じて、インタラクティブな図、ツール、シミュレーションなどをAIがその場で生成します。

例えば「pHスケール」と検索した場合、文章による説明だけでなく、pHを視覚的に理解できるインタラクティブな表示を生成します。さらに追加で質問をすると、ユーザーの意図に合わせて表示内容やツール自体を変更できます。

※画像はイメージ

今後の見通し

Google検索は「Webページや回答を提示する検索」から、ユーザーの目的に合わせたUIや情報環境そのものを生成する検索へ変化していく可能性があります。

また、検索体験の高度化により、ゼロクリックの流れが加速する可能性も考えられます。

推奨アクション

検索結果内で完結しやすいテーマでは、CTRだけでなく、AI回答への引用・ブランド露出・指名検索への影響なども含めて成果を評価しましょう。

そのうえで、検索結果の変化を継続的に確認し、ゼロクリック化が進んだテーマについては施策の優先順位やKPIを見直しましょう。

出典:

トピック4:Gemini NotebookとAI Modeの統合

Googleは、ユーザーがGemini Notebookに登録した資料やWeb記事、過去のAI Modeでの会話などを、AI Modeから参照・分析できる機能の提供を開始しました。これにより、公開Web上の情報だけでなく、ユーザー自身が選択・蓄積した情報を検索の前提として利用できるようになります。

本機能は英語で順次展開され、各国の言語にも対応する予定です。

リリース背景

Google検索では、AI Modeによる会話型検索やPreferred Sourcesなど、ユーザーの関心や選択した情報源を検索体験に反映する機能が拡充されています。

Gemini Notebookとの統合は、公開Web上の情報に加えて、ユーザー自身が保有・保存した資料や過去の会話も検索のコンテキストとして活用できるようにする取り組みです。

機能紹介

ユーザーがGemini Notebookに登録した資料やWeb記事、過去のAI Modeでの会話などを、AI Modeから参照・分析できるようになりました。既存のGemini NotebookもGoogle検索上に表示され、情報源や指示内容をGoogleツール間で同期できます。

また、AI Mode上で資料を追加し、その内容をもとに質問・分析することも可能です。

※画像はイメージ

主な特徴

  • スライド、Web記事、授業資料など、ユーザー自身が選んだ情報源を検索のコンテキストとして利用できます。
  • Gemini Notebookに登録された複数の情報を横断して質問・分析できます。
  • 公開Web全体から情報を探すだけでなく、ユーザー自身が蓄積してきた情報を前提とした検索が可能になります。

今後の見通し

ユーザーが選択した情報源や保存した資料、過去の利用状況などが検索結果やAI回答に反映されることで、検索体験のパーソナライズがさらに進む可能性があります。

その結果、同じキーワードであっても、ユーザーごとに表示・参照される情報源が異なり、従来のように検索順位だけで検索上の露出を一律に評価することが難しくなると考えられます。

推奨アクション

ユーザーが保存・再利用したくなる調査データ、専門的な解説、比較資料、ガイド、一次情報など、継続的に参照されるコンテンツを強化しましょう。

また、継続的に選ばれる情報源となるよう、専門性や独自情報の発信を通じてブランド認知・信頼を高めることも大切です。

さらに、検索結果のパーソナライズを踏まえ、検索順位だけでなく、ブランド指名検索、再訪、AI回答での引用など複数の接点から評価しましょう。

出典:

トピック5:AI Modeが検索からホテル予約まで完結可能

GoogleはAI Modeの旅行関連機能を拡張し、航空券の価格追跡、ポイント・マイル料金の確認、ホテルの検索・比較・予約に対応しました。これにより、ホテルではAI Modeとの会話の中で条件を指定し、候補比較からGoogle Payを利用した予約まで進められるようになりました。

リリース背景

GoogleはAI Modeを、情報を提示するだけの検索機能ではなく、ユーザーに代わって複数の情報を調査・比較し、最終的な行動まで支援する「エージェント型」の検索体験へ拡張しています。

今回のアップデートにより、「旅行先について検索する」だけでなく、検索画面からそのまま予約まで進む導線が整備され始めました。

機能紹介

今回のアップデートによってAI Modeで実施可能な機能は以下の通りです。

機能 内容
航空券価格の追跡 Google Flightsの価格追跡機能をAI Modeに直接統合したことにより、AI Modeから航空券の価格追跡を設定でき、価格変動時にはメールで通知を受け取れる。
ポイント・マイル料金の確認 航空会社やホテルのポイント・マイルを利用した場合に必要なポイント数をAI Mode上で確認できる。
ホテル検索・比較 日程、地域、希望条件などを自然文で指定すると、条件に合ったホテル候補や比較情報を提示する。
ホテル予約 客室やキャンセル条件などを確認したうえで、Google Payを利用して予約まで進められる。

 

今後の見通し

AI検索では、情報検索・比較だけでなく、予約・購入・申し込みなどコンバージョンまでGoogle内で完結するケースが増える可能性があります。

また、旅行以外の領域でも、商品購入、店舗予約、サービス申し込みなどエージェント型機能が拡大する可能性が考えられます。

推奨アクション

特にホテルやECなどの該当事業者は、料金、在庫、商品・施設情報、レビュー、キャンセル条件など、AIが比較・判断に利用する情報を正確かつ最新に維持しましょう。

また、AIエージェントによる操作拡大を見据え、API・フィード・MCPなど各プラットフォームとの連携環境を整備しましょう。

出典:

トピック6:Google Merchant CenterのAI検索パフォーマンス分析機能が強化

Google Merchant Centerで、AI ModeやAI Overviewsなどの会話型ショッピング検索における自社ブランド・商品の露出を分析できる「AI performance insights」が利用可能になりました。

これにより、Share of Voiceだけでなく、購買ステージ、検索語句、商品属性、検索意図など、AI検索上でユーザーがどのように商品を探し、自社商品がどの程度表示されているかを分析できます。

リリース背景

従来のキーワード単位の検索データだけでは、条件を複数含んだ会話型の商品探索において、自社ブランドや商品がどのような条件・文脈で表示されているかを把握しにくい状況です。

Googleはこうした変化に対応するため、AI検索上でのブランド・商品の露出を専用レポートとして可視化していると思われます。

トピック詳細

「AI performance insights」で確認できる項目は以下の通りです。

項目 主な内容 活用イメージ
Share of Voice 関連する会話型ショッピング検索において、自社ブランド・商品が競合と比較してどの程度表示されているかを確認できる。 AI検索上における自社ブランドの露出状況を競合と比較する。
Competitors’ Average Share Merchant Centerが定義した競合ブランドの平均Share of Voiceを確認できる。 自社の露出が競合平均より高いか低いかを把握する。
Frequency 特定の検索タイプ、検索語句、検索意図、商品属性などがどの程度多く検索されているかを確認できる。 ユーザーの関心が高いニーズや条件を把握する。
Products Showing 各検索語句・検索意図ごとに、自社商品の表示数を確認できる。 AI検索に露出している商品数や商品群を把握する。
Shopping journey stage Discovery、Evaluation、Ready to buyの3段階に分けてShare of Voiceを確認できる。 認知・比較・購入のどの段階で露出が弱いかを確認する。
Top terms 会話型検索で頻繁に利用されている商品関連語句を確認できる。 商品タイトルや説明文で補強すべき表現を把握する。
Popular attributes サイズ、色、素材など、ユーザーが商品選択時に重視する属性を確認できる。 Merchant Centerの商品属性の不足を特定する。
Top search intents 商品探索、スペック調査、レビュー確認など、検索の背景にある意図を確認できる。 ユーザーの検索目的に合わせて商品情報・コンテンツを改善する。

 

購買ステージ別の分析

購買ステージ別の分析について、ステージごとのユーザーの状態と分析イメージは次の通りです。

ステージ ユーザーの状態 分析イメージ
Discovery 商品や選択肢を探し始めた段階 自社ブランドが初期の候補として認知されているかを確認する。
Evaluation 複数の商品・ブランドを比較している段階 比較検討時に競合と比べて露出できているかを確認する。
Ready to buy 購入に近い段階 購入直前の検索で自社商品が候補として表示されているかを確認する。

 

対象範囲・データ条件

対象国や言語、データ条件などは以下の通りです。

項目 内容
対象国 米国、カナダ、オーストラリア、インド、ニュージーランド
対象言語 英語
対象機能 AI Mode、AI Overviews
対象検索 購買意図を持つ会話型検索
対象トラフィック オーガニックのAI検索
データ更新 毎日更新されるが、数日の遅延が発生する場合がある
日本での提供 現時点では対象外

 

今後の見通し

今後対象地域が拡大すれば、日本国内でもAI検索における商品・ブランドのShare of Voiceを継続的に分析する運用ができるようになる可能性があります。

推奨アクション

ECサイトでGoogle Merchant Centerを利用していない場合は、商品情報をGoogleへ適切に連携するため、Merchant Centerの導入・商品データの登録を進めましょう。

対象地域でMerchant Centerを利用している場合は、AI performance insightsを確認し、自社ブランドのShare of Voiceや購買ステージ別の露出状況を把握します。

そのうえで、Top termsやTop search intentsを確認し、ユーザーが会話型検索で利用する表現・ニーズを商品タイトルや商品説明へ適切に反映しましょう。

また、Popular attributesを確認し、色、素材、サイズ、機能など不足している商品属性をMerchant Centerの商品データへ追加しましょう。

なお、日本では現時点で利用対象外のため、今後の提供地域拡大を確認しつつ、商品データの属性・情報精度をあらかじめ整備しておくことをおすすめします。

出典:

トピック7:その他SEOの最新情報

ここでは、上記6つのトピック以外のSEO・AI検索に関する最新リリースやテスト情報をまとめてご紹介します。AI回答への貢献に応じて対価を支払う「AI Contribution Pilot」や広告負荷を測る新指標、AI検索の順位指標に関するGoogleの説明など、実務への影響が想定される内容を取り上げます。

Googleが「AI Contribution Pilot」をテスト

Googleが、GeminiやAI Overviews、AI Modeなどの回答生成に大きく貢献したWebサイトへ、利用実績に応じて対価を支払う試験プログラムを実施していると報じられました。

招待サイトではGoogle Search Console内に「AI contribution」パネルが追加され、月ごとの収益を確認できます。支払い対象は、単なるファクトチェック用途の参照ではなく、回答生成に大きく影響したコンテンツとされています。

推奨アクション

現時点では限定的なパイロットのため直接的な対応は不要ですが、AI回答へのコンテンツ提供が「引用・流入」だけでなく「直接的な収益」につながる可能性がある動きとして、継続的に確認すると良いでしょう。

出典:DIGIDAY「Google rolls out pay-per-value AI licensing program to publishers」

Chrome UX Report、広告量・広告負荷を測定する新指標を追加

Chrome UX Report(CrUX)に、実際のユーザーが閲覧した際の広告量や広告による負荷を測定する実験的な指標が追加されました。

新たに確認できる指標は「Ad Count」「Ad Density」「Ad Weight: CPU」「Ad Weight: Network」の4種類です。なお、Core Web Vitalsとは異なり、Good/Poorなどの評価基準は設けられていません。

推奨アクション

広告を多く掲載するメディアでは、Core Web VitalsだけでなくCrUXの広告指標も確認し、広告量や広告によるCPU・通信負荷をUX指標としてモニタリングすることをおすすめします。

また、広告枠の追加・変更前後でAd DensityやAd Weightの推移を確認し、収益性とユーザー体験のバランスを評価しましょう。

出典:Chrome for Developers「Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートの新しい広告指標」

Preferred Sourcesなどのパーソナライズ機能を強化

Googleは、Webサイト上からユーザーがそのサイトをPreferred Sourceへ登録できるボタンを提供しました。

Preferred Sourceに登録された媒体は、Top StoriesだけでなくAI OverviewsやAI Modeでもユーザーが見つけやすくなります。

推奨アクション

ニュース・情報メディアではPreferred Sourceへの登録を促すボタンの設置を検討し、検索ユーザーとの継続的な接点を増やしましょう。

また、AI検索のパーソナライズ拡大を踏まえ、単発の検索流入だけでなく、ユーザーから「継続的に選ばれる情報源」になることを意識してブランド・コンテンツを強化しましょう。

出典:News from Google「Personalize the content you see on Search, Discover, and News」

Google AI Modeがリンクカルーセルを導入

Googleは、ニュースや進行中の出来事など、情報が随時更新される検索について、AI Modeの回答内に関連Webページへのリンクをカルーセル形式で表示する機能を導入しました。

Preferred Sourcesに設定された媒体も、目立つ形で表示される場合があります。

推奨アクション

速報性が重要な領域では、最新情報を継続的かつ迅速に公開・更新し、AI検索のリンクカルーセルに掲載される機会を増やしましょう。

また、AI回答そのものへの引用だけでなく、回答内リンク・関連記事枠からのWeb送客についても定点確認することをおすすめします。

出典:Search Engine Journal「Google Brings Developing-Topic Link Carousels To AI Mode」

ChatGPT Adsが提供地域と広告運用基盤を拡大

OpenAIはChatGPT Adsのグローバル展開を拡大し、インド、欧州、中東、北アフリカなどの広告主がAds Managerから直接広告を購入できるようにしました。

欧州では31市場へ展開され、8月31日からセルフサービスでの利用にも対応しています。

推奨アクション

ChatGPT Adsの対象地域・広告フォーマット・計測機能の拡充状況を確認し、自社のターゲット層と相性がある場合は試験配信を検討すると良いでしょう。

その際は、Google・Metaなど既存広告媒体と比較できるよう、コンバージョン計測環境を事前に整備しましょう。

出典:

Gemini 3.8 FlashをAI Modeへ導入、引用リンクの不具合も発生

Googleは9月2日、Gemini 3.8 Flashを発表し、Google AI Pro/Ultraユーザー向けのAI Modeにも導入しました。3.7 Flashと比べて、複雑な多段階推論やエージェントタスクなどの性能を強化しています。

なお、導入直後にはAI Modeの回答に引用・リンクがほとんど表示されない不具合が発生しましたが、Googleが問題を認め、翌日に修正されました。

推奨アクション

AI検索の引用状況はアルゴリズムだけでなく、基盤モデルの変更や不具合でも短期的に変動する可能性があるため、急激な引用減少時にはGoogle側のアップデート・障害情報も確認しましょう。

また、単一時点の引用数だけで評価せず、一定期間の推移をもとに施策効果を判断しましょう。

出典:News from Google「Introducing Gemini 3.8 Flash and 3.8 Flash Cyber」

Googleが検索体験の地域差を公式ドキュメント化

Googleは9月8日、国・地域によって異なる検索機能を整理した公式ドキュメントを追加しました。EEAなどで提供されるAggregator Unit、Supplier Unit、カルーセルなどについて、対象地域や参加条件を確認できます。

推奨アクション

海外SEOを実施する場合は、日本の検索結果だけを基準にせず、対象国・地域で提供されている検索機能や表示形式を確認しましょう。

特にEEA向けサイトでは、規制対応に伴うSERP構成の違いを前提として、競合・検索結果を調査することをおすすめします。

出典:

Google、Search ConsoleではAI検索内の個別リンク順位を十分に表現できないと説明

GoogleのJohn Mueller氏は、AI OverviewsやAI Modeでは個々のリンクに従来型の順位を割り当てることが難しく、Google Search Consoleの順位指標にも限界があると説明しました。

AI Overviews内の各リンクには、個別リンクの位置ではなく、AI Overviews全体の検索結果上の位置が割り当てられます。

推奨アクション

AI検索については、平均掲載順位をそのままWeb検索の順位と同じ意味で評価せず、表示回数、引用有無、AI経由流入など複数指標を組み合わせましょう。

そのうえで、重要なクエリについては実際のAI Overviews・AI Modeの回答を定点観測し、自社リンクがどの位置・文脈で表示されているかも確認しましょう。

出典:Reddit「How are impressions counted for generative AI in Google Search Console?」

推奨アクションまとめ

最後に、今回ご紹介した中でも、特に重要な推奨アクションをまとめてご紹介します。

順位変動の確認とコンテンツ品質の維持

Spam Update完了後は検索順位の変動状況を確認するとともに、Googleのガイドラインに準拠した品質の高いコンテンツ運営を継続することが重要です。

複数の手法によるAI検索での露出把握

Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスを確認し、AI検索で露出しているページ・テーマを把握しましょう。ただし、現状はクエリやAI Overviews経由の流入を個別に把握できないため、生成AIインプレッションだけで施策効果を判断せず、定点プロンプト調査による引用状況や通常の検索・アクセスデータも併せて確認する必要があります。

また、Google Search ConsoleではAI回答内の細かな引用位置まで評価できないため、必要に応じて定点プロンプト調査や外部計測ツールを併用することをおすすめします。なお、生成AI検索への掲載制御については、AI検索から得られる認知・流入機会とコンテンツ利用方針を踏まえて判断しましょう。

CTR以外の指標を含めた成果の評価

検索結果内で完結しやすいテーマでは、CTRだけでなく、AI回答への引用・ブランド露出・指名検索への影響なども含めて成果を評価しましょう。そのうえで、検索結果の変化を継続的に確認し、ゼロクリック化が進んだテーマについては施策の優先順位やKPIを見直すことが大切です。

継続的に選ばれるコンテンツ・ブランドの強化

ユーザーが保存・再利用したくなる調査データ、専門的な解説、比較資料、ガイド、一次情報など、継続的に参照されるコンテンツを強化しましょう。また、継続的に選ばれる情報源となるよう、専門性や独自情報の発信を通じてブランド認知・信頼を高めることが有効です。さらに、検索結果のパーソナライズを踏まえ、検索順位だけでなく、ブランド指名検索、再訪、AI回答での引用など複数の接点から評価しましょう。

事業情報の最新化とエージェント連携の整備

AI Modeが検索からホテル予約まで完結可能になったことを受け、ホテルやECなどの該当事業者は、料金、在庫、商品・施設情報、レビュー、キャンセル条件など、AIが比較・判断に利用する情報を正確かつ最新に維持しましょう。また、AIエージェントによる操作拡大を見据え、API・フィード・MCPなど各プラットフォームとの連携環境を整備することが重要です。

Google Merchant Centerの商品データ整備

ECサイトでGoogle Merchant Centerを利用していない場合は、商品情報をGoogleへ適切に連携するため、Merchant Centerの導入・商品データの登録を進めましょう。

一方、対象地域でMerchant Centerを利用している場合は、AI performance insightsを確認し、自社ブランドのShare of Voiceや購買ステージ別の露出状況を把握しましょう。そのうえで、Top termsやTop search intentsを確認し、ユーザーが会話型検索で利用する表現・ニーズを商品タイトルや商品説明へ適切に反映することと、Popular attributesを確認して色、素材、サイズ、機能など不足している商品属性をMerchant Centerの商品データへ追加することをおすすめします。

なお、日本では現時点で利用対象外のため、今後の提供地域拡大を確認しつつ、商品データの属性・情報精度をあらかじめ整備しましょう。

AI検索最適化(GEO / LLMO / AIO)でお悩みの方へ

Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが全世界へ展開されたことで、AI検索上の露出を把握する環境は大きく前進しました。一方で、現時点ではクエリやAI経由の流入を個別に確認できず、AI回答内での引用位置も十分には評価できません。さらに、Gemini NotebookやPreferred Sourcesなどによって検索体験のパーソナライズが進み、従来のように検索順位だけで露出を一律に評価することも難しくなりつつあります。そのため、プロンプトの定点調査や複数ツールの併用が欠かせません。

CINCは、こうした測りきれない領域まで含めたAI検索最適化を、累計70社(2026年9月末時点)支援してきました。

  • AI検索最適化コンサルティング:ChatGPTやGemini、AI Mode、Perplexityなど、主要生成AIの回答データを取得し、自社・競合の言及状況を可視化・分析。露出が弱いテーマの特定、外部メディア施策、コンテンツ改善など、一気通貫で伴走支援します。
  • AIsearchmap(AIサーチマップ):自社・競合がAI検索でどのように引用・言及されているかを計測できるモニタリングツール。定点観測を自社で運用したい方に。無料で利用できるフリープランもご用意しています。

費用はご相談内容に応じてご案内しています。まずは無料相談から、ご相談ください。

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この記事の監修者

飯沼 和希

株式会社CINC AI戦略部 部長

飯沼 和希

人間科学研究者を経て、2016年よりCINC(旧Core)に入社。マーケティングディレクターとして数百件のプロジェクトに関与しクライアントの成果創出をサポート。分析部門の責任者や事業企画を歴任し、R&Dやナレッジ開発を主導する。2026年よりAI戦略部 部長としてAIを軸にした戦略策定と事業開発・組織構築を担う。

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