データ分析のノウハウを結集した「CINCアナリティクスブログ」がリリース!ニッチに、マニアックに築く強固なブランド
CINCは12月9日にマーケティングの分析ノウハウを発信する新しいメディア「CINCアナリティクスブログ」を開設しました。
「CINCアナリティクスブログ」は、CINC創業時からマーケティングや技術の施策について伝えてきた「CINC Marketing Blog」のリブランディングとしてリリースしたメディアです(今後2つのメディアを統合予定)。
メディア運営を担当するのはアナリティクス事業本部のアナリシスグループのメンバー。初回の記事では、CINCが昨秋発表したばかりのソーシャルメディアマーケティングの分析ツール「Keywordmap for SNS 」を使ったコンテンツ企画の方法について取り上げました。
アナリティクス(分析)の名のとおり、CINC独自の分析力が際立つ中身に対し、社内外で「分析方法について理解が深まった」と好評の声が多数届けられています。
今回は「CINCアナリティクスブログ」ローンチに携わった3人のメンバーに、メディアにかける思いや、今後の展望について語ってもらいました。
Kazuki. I:アナリティクス事業本部 CA部アナリシスグループ マネージャー(中央)
Satoshi. S:アナリティクス事業本部 CA部アナリシスグループ マーケティングアナリスト(左)
Shimpei. K:アナリティクス事業本部 CA部アナリシスグループ マーケティングアナリスト(右)
――あらためまして、「CINCアナリティクスブログ」開設、おめでとうございます!現在の心境を教えてください。
Kazuki. I:とても良い一歩を踏み出せたと思っています。以前からCINCのマニアックな分析力、解析力を世の中に発信していく必要性を感じていました。なかなか着手できずにいた中で、役員の山地からの起案に始まり、アナリシスグループ一丸となってしっかり完遂できたことは本当に良かったです。
我々の強みである分析力を読者の方々に認知いただき、「こんなにもマニアックで、緻密な分析ができるメンバーが在籍する企業の提案なら信頼できる」。そんなふうに感じてもらえる方々を増やしていきたいと考えています。
Satoshi. S:僕らの活動を大々的に発表できる場所ができたことが素直に嬉しいです。マーケティング施策を進めるためのノウハウはインターネットに多数あふれています。そんな中、CINCがどのようにインターネット上のデータやGoogleのアルゴリズム変動などに向き合い、緻密な分析を重ねて戦略を練っているか。その点を訴求し、勝負していくことが大切だと考えています。
これから記事を公開していく中で、多かれ少なかれ賛否の意見を頂く機会が増えていくと思いますが、どんな意見も、今後のアウトプットに活かしていくことができます。外部の方からフィードバックを頂ける環境をつくれた、という点でも今回のリリースは大きな出来事です。
Shimpei. K:「CINCアナリティクスブログ」をリリース後、思わぬところから反響を頂いたことが嬉しかったです。「CINCアナリティクスブログ」の記事は、主に外部のマーケターの方々に向けて執筆していますが、リリースに際し、社内の営業や人事・広報の担当者からも反響がありました。
営業担当者からは「記事にある分析手順を営業トークに使える」という感想をもらえたり、人事・広報の担当者からは、「アナリシスグループが普段どんな仕事をしているのか、具体的に見えづらい点があったけれど、今回の記事を読んで採用活動で応募者に対して説明しやすくなかった」というフィードバックを寄せてもらったり。自分たちの仕事内容を社内に伝えるきっかけになったようで、とても良い影響が出ていると感じています。
――ありがとうございます。初めに、みなさんの役割について教えてください。
Kazuki. I:私は「CINCアナリティクスブログ」のプロジェクトマネージャーをしています。プロジェクトオーナー兼編集長である役員の山地と連携しつつ、メディア全体の運営管理を行っています。もちろん私が執筆を担当するときもあります。
Shimpei. K:僕はCINCアナリティクスブログのTwitter運用を担当しています。記事公開と同時にTwitterアカウントを立ち上げました。今後はTwitterの運用フローやルールを定めつつ、アナリシスグループの知見をフォロワーの方々へしっかりと発信していきたいと考えています。
初回の記事は、Twitter分析を活用したコンテンツ企画に関する記事をテーマに僕が執筆を担当しました。
CINCアナリティクスブログTwitter: https://twitter.com/cinc_analytics
Satoshi. S:僕は、主に開発やデザインを担当しています。前職でのSEの経験を活かして分析に必要な機能を開発したり、コンセプトを反映するデザインの考案を進めたり。「CINCアナリティクスブログ」は、比較的デザインがシンプルですが、実はかなり試行錯誤を重ねて現状の形に落ち着きました。こだわりにこだわり抜いた10個ほどのパターンを用意し、グループ内で意見を募りました。結果、初めに提案したフォーマットに決まったのですが(笑)、時間をかけて向き合ったからこそデザインへの思い入れは強いです。
――アナリティクスブログ開設の背景、目的を教えてください。
Kazuki. I:アナリティクスブログ開設の背景としては、Webコンサルティングサービスのコモディティ化が挙げられます。クライアント様の視点に立つと、数あるWebコンサルティングサービスの中から各企業の強みや差分を見いだすことは年々難しくなっていて、どれも似たり寄ったりの施策に映ることもあるかもしれません。コモディティ化されがちなサービスの中でCINCが勝負していくために、ブランドとしての認知を獲得していく必要があると考え、そのプラットフォームとしてCINCアナリティクスブログの開設に至りました。
ですから、CINCアナリティクスブログの最大の目的はブランディングです。
ブランドを確立する上で大切になるのがコンセプトです。私たちがコンセプトとして重視しているのは、「テクノロジーとアナリティクス、データを活用した、ニッチで、マニアックな解析力」。膨大なデータ量を多角的に分析する「ニッチさ」「マニアックさ」はCINCの大きな強みであり、「マニアックな分析ができる人がCINCのアナリティクス事業本部に在籍する」というイメージを醸成していきたいと考えています。
今回リリースしたCINCアナリティクスブログで具体的な施策を紹介するコンテンツをどんどん発信していくことで、Webコンサルティングサービスを探している方々に「この会社に任せたい」と感じていただけたら嬉しいです。
ブランド認知を高めることで、リードの獲得や、コンサルティング案件の受注につなげていければ、結果として、会社の成長にもつなげられるのではないかと思います。
加えて、社員のエンゲージメント向上も目的の一つと言えます。
ブログの更新を通じて社員のモチベーション向上につなげていきたいと考えています。
ブログに記事が掲載されることで、各部署で抱えているノウハウが共有されると、社内から「役に立った」「面白かった」などの反響を呼び、コミュニケーションが生まれます。すると、執筆担当者は「書いて良かった」「また新たなノウハウを共有したい」という気持ちが湧くでしょう。こうしたサイクルを通じて、日々分析に打ち込むスペシャリストたちのモチベーションを高められるメディアとして機能すると良いな、と感じています。
先ほどShimpei.Kさんのお話で「社内から反響をもらった」という話がありましたが、すでにエンゲージメント向上についても良い影響が出ているようで、嬉しく思います。
――ブログリリースまでのプロセスについて伺います。この話が上がったのはいつですか?
Satoshi. S:11月頃じゃないですか?
Kazuki. I:そうですね。着手し始めたのは11月末頃だったと思います。
――あれ?リリース日って…
Kazuki. I:12月9日にリリースですね。11月頭くらいから起案はあって。計画を立てて、作業に移ったのは11月末ですよね。
Satoshi. S:多分12月に入ってからじゃないですか。
――(笑)では、実働したのは実質1週間程度ということでしょうか。
Shimpei. K:はい。最後はかなり急ピッチで進めましたよね(笑)
――社内にいながら、リリース目前の時期はアナリシスグループから尋常でない熱気を感じていました。本当にお疲れさまでした。
続いて、初回テーマの選定理由について聞かせてください。
Shimpei. K:アナリティクスグループのミーティングで、ブログで初回に発表する記事は何が良いか、以前から議題に上がっていました。そんなとき、人事系のクライアント様への提案内容が社内外で評判になりました。クライアント様からは「人事の役員が関心を抱きそうな企画案を提出してほしい」というオーダーを頂き、10月1日にリリースしたばかりの「Keywordmap for SNS」を活用して提案したんです。その企画はクライアント様から「この企画なら作成できそう」「選択肢が多いので選びやすく、ディスカッションしやすい」といったお褒めの言葉を頂戴しました。
当初は自分が第一弾の記事を執筆するとは思っていなかったのですが、「書いてみたら?」と話を頂き、「じゃぁ書きます」とライトに書き始めた形です(笑)文章を書くことは好きでしたし、せっかくなので今回の事例を発信していきたいと思い、執筆を決めました。
――記事を執筆する際に苦労したエピソードがあれば教えてください。
Shimpei. K:記事執筆の工数を確保することになかなか苦労しました。今回のテーマについては、クライアントに提案直後の記憶が新鮮なうちに執筆するのが理想的でした。しかし、当分は本来のクライアント案件のタスクで動けない状態が続いていました。そのため、記事制作を決定した後の数日間は、朝早めに出社して記事執筆を進めました。
実際に記事作成を進めてみると、素材の確保や校正校閲など、細々とした点で手間取ることが多くありました。初回の記事として、レギュレーションが曖昧だった点も多く、記事編集を担当するコンテンツマーケティング(CM)グループやCINCのブランディングを担う広報の担当者などに相談しつつ、どうにか完成させることができました。
社内に相談できる人がいることは、とても頼もしいですね。普段からクライアントに記事を納品しているCMグループ チーフのTakashi. Kさんに記事の校正校閲に協力してもらったので一定のクオリティを担保した読みやすい記事になっていると思います。また、広報担当のYuina. Wさんにも画像の見せ方などについて建設的なアドバイスをもらいました。今後も社内で知見を持つ人の視点を参考にしつつ、「アナリティクスブログ」をブラッシュアップしていきたいです。
――記事を執筆する上で、特にこだわったポイントを教えてください。
Shimpei. K:初見の人や、マーケティングについて詳しくない方もわかりやすいようにかみ砕いて書くことを意識しました。また、実際に「Keywordmap for SNS」で分析をしながら、画面のスクリーンショットを多数掲載しています。分析の具体的なプロセスを示すことで、使い方のイメージを持っていただくことがねらいです。
――今回の記事への反響をどのように見ていますか?
Shimpei. K:今回の記事は、CINCの分析ノウハウを伝えるだけでなく、「Keywordmap for SNS」のPRになっていることも大きな意義があると感じています。
Kazuki. I:社内でも「こういう分析があったんだ」と反響が大きかったですよね。
Shimpei. K:確かに。「Keywordmap for SNS」を使ってアウトプットを出していること自体、まだ少ない時期でしたからね。
Kazuki. I:「『Keywordmap for SNS』の機能って、すごそうだけど、実際どうやって使うの?」「どうやってクライアント様に提案するの?」といった疑問が社内にあったと思います。その明確な解がCINCにまだなかったときに、この記事が公開されました。「こんな使い方があった」ということを社内に伝えられたことは割と大きな意味があったのではないかと思います。
――確かに「Keywordmap for SNS」はできることが多すぎて、分析方法に迷うときがありますね。
Shimpei. K:社内でも未開拓の状況でしたから、お客さまも迷われる点だと思います。今回の記事が分析のヒントになったという意味ではとても良かったです。
――Webサイトのデザインでこだわった点はどこですか?
Satoshi. S:一番こだわりが詰まっているのはロゴですね。同じアナリシスグループのメンバーが候補を出してくれたのですが、20個くらいのパターンがありましたよね
Shimpei. K:ありましたね。1つひとつ細かい違いがあって
Satoshi. S:めちゃくちゃ細かいところまでこだわって。アナリシスグループ内で選び抜かれたロゴです。デザインは今後もブラッシュアップしていく予定です。ユーザーの反響を見つつ、対応していきたいと考えています。
アナリシスグループ内で討議を重ねて決まったロゴの候補案。微細な違いが、メンバーたちの「分析の緻密さ」をうかがわせる。
――今後の「CINCアナリティクスブログ」の計画や展望について聞かせてください。
Kazuki. I:次回は「YouTubeの動画マーケティング」に関する記事をアップ予定です。今後、アナリストのメンバーがローテーションで担当し、月1本以上はアップしていきたいと考えています。私は「ビッグデータを用いた対策キーワードの策定方法」について執筆予定です。
記事で取り上げるテーマについては、コンセプトに即していればデジタルマーケティングに限定するつもりはありません。ひたすらに私たちの分析力、解析力、技術力を示していく場所にしていきたいです。
――CINCの他のメディアとどのように差別化していきますか?
Kazuki. I:やはり、コンセプトと目的を明確化することです。CINCにはメディアが複数ありますが、それぞれコンセプトと目的が異なります。「Marketing Native」はハイマーケター向けの独立したWebメディアですし、「CINC Tech blog」や「Keywordmap ブログ」もそれぞれに個別のコンセプトと目的があります。各メディアの目的とコンセプトに応じて運営がされていくことで自ずと差別化がなされ、ブランドが確立していくと考えています。
Satoshi. S:僕は2月担当です。元エンジニアとして、Pythonを使ってKeywordmpの人気機能の強化版を開発できないかな、と考えています。ECサイトやYMYL(*1)などWebコンテンツのジャンルごとに対策キーワードの重要性を分析して、記事にまとめる予定です。もちろん、僕の解析を体現してくれるスーパーサトシ君(*2)に実装して。
(*1)YMYL:「Your Money or Your Life」の略語。Googleの品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指して使われている。SEO施策の難易度が高いとされている。
(*2)スーパーサトシ君:Satoshi. Sの開発機能を実働させているチャットボット。CINC社員が毎日全社へ送信する日報の取りまとめや、個別メディアのTwitter上のUGC(*3)の収集など、主に作業効率を高めることを目的に機能している。
(*3)UGC:「User Generated Contents」の略語。SNSでの投稿や写真など、ユーザーによって生成されたコンテンツを指す。
――スーパーサトシ様ですね!Satoshi. Sさんは前職でSEの経験もお持ちですが、アナリストとしてご自身の開発スキルを今後どのようにいかしていきたいと考えていますか?
Satoshi. S:僕はマーケティングの知見を伸ばすためにCINCへ入社しました。ですから、自分の開発スキルをマーケティングの知見を養うために活用したいと考えています。今後も開発スキルを持つアナリストとして、分析に役立つ開発を積極的に進めていくつもりです。
今後、開発の面で開発部と連携するケースもあると思いますので、アナリティクス事業本部の分析と開発部の技術力で良いシナジーを生んでいけたらな、と考えています。
――最後に、「CINCアナリティクスブログ」をどのようなメディアに育てていきたいか聞かせてください。
Shimpei. K:僕はTwitterの運用を担っているので、CINCアナリティクスブログの認知向上に注力していきたいと思います。僕たちの執筆した記事がマーケターの方々が気づきや学びを得るきっかけとなり、読者の手によってシェア・拡散されていく状態をつくっていきたい。その結果として、CINCの分析の「マニアックさ」を多くの方に認知していただけたら嬉しいです。
Satoshi.S:一言でいうと、「CINCってすごいよね」と言われる記事を届けていきたいと思います。僕個人としては、SEや分析、コンサルティングなどこれまで多様な経験をしてきたので、自身のすべての知見を掛け合わせた記事を執筆し、読者の方に何らかの気づきを感じていただきたいです。
Kazuki. I:「CINCアナリティクスブログ」を、社内外へ何らかの波及を生み出す始点、媒介となる、ブログメディアを目指したいと思っています。「この分析事例ってすごいよね」と、分析ノウハウに対する反響をまとめたWebメディアが多数ありますが、その始点となる知識を発表する骨太なメディアに育てていきたいです。
――ありがとうございました。今後の記事公開を楽しみにしています。
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