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【オープン社内報】ゴールの明確化のために、”捨ててもよいこと”の明確化を ー毎週月曜のメッセージ アナリティクス事業本部 本部長 山地ー

【オープン社内報】ゴールの明確化のために、”捨ててもよいこと”の明確化を ー毎週月曜のメッセージ  アナリティクス事業本部 本部長 山地ー

アナリティクス事業本部  本部長の山地です。毎週月曜に役員が持ち回りで社員向けに発信しているメッセージをオープン社内報としてシェアします。

本日は「捨てても良いことを明確化することの重要性」についてお伝えします。

事業やプロジェクトを進めるにあたり、「ゴールの明確化が大切である」ということは、多くの方が認識していると思います。しかし、実際の現場では、それが上手くいかずに組織が混乱した経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

この「ゴールの明確化」においては、「達成すべきこと」の明確化だけでなく、「達成せずともよいこと」の明確化が非常に重要です。捨てても良いことが明確化されることによって、戦略の自由度は圧倒的に高まり、結果として事業やプロジェクトの成功確率を高めることが出来ます。

私が経験したケースを例に説明します。

ある案件で、クライアントの経営陣に戦略提案をする機会がありました。経営陣には具体的な数値計画があり、その達成に向けた施策のプランニングを求められていました。

しかし、共有いただいた数値計画は実情からすると現実的とは言いにくく、私は一部数値計画の見直しを行うことについて承諾をもらい、そのうえで達成施策を提案させてもらうことにしました。

しかし、いざ提案をしてみると、先方の経営陣には全く満足していただくことができませんでした。最終的な到達ゴールが先方の希望とあまりにも乖離していたためです。

改めて先方の目的(ゴール)をヒアリングしなおしてみると、「最終ゴールに至るまでの計画数値は達成出来なくても良い」という点について、キャッチアップ出来ていなかったことが分かりました。

もし「途中の計画数値は達成出来ずとも、最後の目標値だけ達成できていれば良い」ということが理解出来ていれば、それを実現する施策案を考案することがはじめから出来ていたはずです。

目的のすり合わせにおいて、「捨てても良いこと」をヒアリング出来ていなかったがゆえの失敗だったと反省しています。

事業やプロジェクトにおいて、達成すべきことを具体化することも大切ですが、捨ててもいいことを明確化することも非常に重要です。そして、それを関係者がしっかりと把握することも、成功のために欠かせない要素だと感じます。

みなさんも、事業やプロジェクトを進める際に、「捨てても良いことは何か」を意識して自身の業務に向き合ってみてください。

それでは今週もよろしくお願いいたします。