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2020/03/04 NEWSSERVICE

Googleアルゴリズム更新の傾向をCINC流に徹底分析!「アルゴリズムアップデートレポート」の強みとは?

Webサイトの検索結果に影響を及ぼすGoogleのアルゴリズムアップデート。CINCではクライアント様のWebサイトに適切な指針、施策を提案するべく、検索結果の動向に関する見解をまとめ、「アルゴリズムアップデートレポート」として毎月発表しています。CINCアナリシスグループ渾身の分析によって作成される本レポートは、クライアント様から「毎回とても参考になる」「分析が緻密すぎる」など高い評価を頂いています。
今回は、アルゴリズムアップデートレポートの作成を担当するKosuke.IとSatoshi.Sに、本レポートの特徴と強みについて聞きました。

Kosuke.I:アナリティクス事業本部 CA部アナリシスグループ マーケティングアナリスト(左)
Satoshi. S:アナリティクス事業本部 CA部アナリシスグループ マーケティングアナリスト(右)

「アルゴリズムアップデートレポート」とは?

ーーまず、アルゴリズムアップデートレポートとは何か教えてください。

Satoshi.S:Googleは検索結果画面(SERPs)の順位を決定するアルゴリズムアップデートを定期的に実施しています。アルゴリズムアップデートが起こると、大小差はありますが各Webサイトの検索結果上における順位が変動します。Webサイトの順位は各サイトの流入数を大きく左右するため、Webマーケティングの施策を検討する際に動向をウォッチすることはとても大切です。CINCのアルゴリズムアップデートレポートでは、そうしたGoogleによるアルゴリズムアップデートの傾向に関するCINCの見解をまとめています。

中でも特徴的なのは、CINCが提供するWebマーケティングの調査・分析ツール「Keywordmap」の膨大なデータを基に作成しているという点です。Webサイトの規模や領域など、多岐にわたるデータがあるため、多角的な視点から根拠のある分析を提供できていると考えています。


2020年2月26日にリリースした最新アルゴリズムアップデートレポート
(目次)
・SERPs変動の概要
・ドメイン別変動分析
・Google検索機能・仕様変更
・今後の推奨アクション

――お二人の役割について 教えてください。

Kosuke.I:僕はアルゴリズムアップデートレポートの方向性の起案・作成に携わっています。Satoshi.Sさんに内容を確認してもらい、アルゴリズムアップデートの全体的な傾向や、大きく影響を受けている領域などについてディスカッションをしつつ、完成形へと近づけます。

Satoshi.S:僕は全体的な進捗管理を担っています。Kosuke.Iさんの起案にアドバイスをしたり、異なる視点を提供したりして、より精緻な考察になるようサポートに努めています。

ーーKosuke.Iさんは新卒一年目ですが、いつからアルゴリズムアップデートレポートの作成を担当しているのですか?

Kosuke.I:昨年12月から作成に携わっています。以前からいちアナリストとして、CINCのアルゴリズムアップデートレポートは「複合的な情報が押さえられていて、納得感のあるレポートだな」と感じていました。現在の動向だけでなく、従来のGoogleのアップデートを押さえた上で作成されているレポートだと思います。

今回作成を担当することになり、初めは「どこから手をつけていいのやら」と戸惑いました。数カ月作成を続けてみて、ようやく「定型パターンをつかめてきたかな」という感覚が芽生えています。

ーーSatoshi.Sさんはいつから作成に関わっているのですか?

Satoshi.S:僕は今年1月にKosuke.Iさんのサポートで携わるようになりました。もちろんアルゴリズムアップデートレポートは毎回チェックしていました。僕が本レポートの特徴と感じていたのは「海外の情報が多い」点です。新しいアルゴリズムは日本より先にアメリカで適用されることが多いため、海外の動向や対策を押さえつつ、日本の状況を捉えることは重要です。そういった点からも「有意義なレポートだな」と感じていました。僕が担当するようになってからも、その点が漏れないように意識していますね。

豊富なデータベースが精緻な「前後比較」を可能にする

ーーCINCのアルゴリズムアップデートレポートの特徴、強みを教えてください。

Kosuke.I:何よりKeywordmapをもって得られるデータが、分析に厚みを出していると思います。Keywordmapのデータにより、外部のWebサイトの流入状況や順位変動に関する情報を大規模に取得できるため、マクロ、ミクロでの分析が可能になります。「全体的な傾向」と、「Webサイトの領域を絞った傾向」をまとめることで、アルゴリズムアップデート後の検索結果の経過を示すことができるという点が一番大きな強みだと感じます。

ーーどのくらいの数のWebサイトを分析するのですか?

Kosuke.I:初めに分析対象とするWebサイトは7万以上ですね。

ーー7万…

Kosuke.I:なかなか膨大です(笑)Keywordmapのデータベースから、変動があったWebサイトの情報を集めていくと7万程度の数字になります。いくつかの基準を設けて足切りラインを決め、中でも変動の大きい数百のWebサイトを厳選します。

ーーSatoshi.SさんはCINCのアルゴリズムアップデートレポートの強み、特徴は何だと思いますか?

Satoshi.S:Keywordmapのデータベースが強みという点は間違いありません。ここが、他社のレポートと大きな差を付けられる点だと考えています。データがない状況を想定すると明らかです。ゼロから分析を始めようとすると、まずデータの保存に時間がかかりますし、データの収集にも労力が要ります。CINCには創業時(2014年)から蓄積した膨大なデータを保有し、その規模はWebマーケティング業界の中では随一と言えます。これらのデータを適切に収集・分析することで、他社よりもスピーディかつ精緻なレポートの提供が可能になると考えています。

なぜデータが重要かというと、「前後比較」ができるからです。アルゴリズムが更新された際に、Webサイトのご担当者やマーケターの方々がもっとも知りたいのは、「アルゴリズムアップデートの前後でどう変わったのか」という情報だと思います。

例えば、あるWebサイトの順位が全体的に下落したとします。「どのキーワードが落ちたのか?逆に上がったのは?」「上がった理由は?下がった理由は?」など、分析すべきことは多数あります。しかし、そもそも「前後比較」ができていないと、いずれの分析を進めるのも困難です。自社のWebサイトであれば前後の情報を収集できるかもしれませんが、他社のWebサイトやGoogle全体の前後の情報を収集するには限界があります。

「前後比較ができる」「根拠となるだけの膨大なデータを保有している」点が、CINCが提供するアルゴリズムアップデートレポートの大きな強みだと考えています。

ーーありがとうございます。それだけのデータベースがあると、Googleの意図やロジックは見えてくるものですか?

Satoshi.S:そのときどきの傾向が見えることはあります。とはいえ、全体の傾向となると断言するのは難しいですね。

Kosuke.I:「はっきりとこれだ!」という結論はなかなか導き出しにくいのが現状です。Webサイトの領域によっても異なりますし。

ーー確かに、アルゴリズムアップデートレポートでは丁寧に仮説を立てている印象を受けます。

Satoshi.S:断言してしまうと、反証がいくらでも出てきますから。また、そもそもGoogleが試験的にアップデートをしているケースも考えられます。ですから、あくまでCINCの見解として公開することを徹底しています。

Kosuke.I:そうですね。中でも「もっともらしい」情報をピックアップすることを心がけています。

紆余曲折の末に「なるほど!」と腑に落ちたときの達成感が大きい

ーーどのようなフローでアルゴリズムアップデートレポートの分析を進めていくのですか?

Kosuke.I:アルゴリズムアップデートが起きた日から約1週間のKeywordmapのデータを分析しています。変動が大きかった期間と落ち着いた期間を対象期間として考察します。

ーーどんなときに「難しい」と感じますか?

Kosuke.I:アルゴリズムアップデートによる検索結果変動の影響を受けた膨大な数のWebサイトを一覧で並べて、「今回順位が変動しているWebサイトの特徴は何だろう」と分析するわけですが、共通点を見つけることが特に難しいですね。上昇傾向・下降傾向のWebサイトの特徴を見いだそうと、毎回頭をひねっています。

ーー今回2月に発表したレポートでは、どんな難しさがありましたか?

Kosuke.I:Satoshi.SさんやマネージャーのKazuki.Iさんなど、他のアナリストの方々の着眼点も予測し、自分なりに起案したのですが、「実際は違った」という状況に陥りました(笑)。
例えば、今回僕は「求人サイト」の領域で次の仮説を立てました。「医療や介護など、個別のテーマに特化した求人サイトは上昇傾向にある。一方、全体を総合的に紹介した求人サイトは下落傾向にある」と。初めはそう分析していたのですが、Satoshi.Sさんとディスカッションしていると、違った着眼点に気づくことができました。「サイトの規模が大きいことが影響しているのではないか」と助言いただき、「各領域において相対的に規模の小さいサイトは上昇傾向にある」という新たな仮説を導き出せました。

ーーSatoshi.Sさんはいかがでしょう?

Satoshi.S:難しさを感じることは多々ありますね。中でも、分析をスタートする際にデータを絞ることが特に難しいと感じます。このフローを誤ると、大幅な手戻りが生まれてしまうことがあるからです。また、Kosuke.Iさんの話にもありましたが、一人で分析していると自分の考えに固執してしまう場合があります。他の人の意見を聞いて、やっと突破できることもあるのでディスカッションは大切だと感じます。

ーーでは、どんなときに面白さを感じますか?

Kosuke.I:自分が普段ストックしている情報と仮説が合致するときは面白いです。例えばGoogleのガイドラインを定期的にチェックする中で得た知識と、レポートを作成する際の仮説の中身が重なることがあります。そんなときは「なるほど!」と腑に落ちる感覚が生まれます。

ーーSatoshi.Sさんはいかがでしょう?

Satoshi.S:同じく、「これだよね」という解を見つけたときは面白いですね。そのために分析をしているとも言えます(笑)

Googleの狙いを推測するのも好きです。例えば「大規模サイトが下落している」という事象に対し、背景は何だろうと考えると「Googleの専門性の高さに関する再評価なのかな」などと推測できます。分析を続けていると、さまざまな観点が生まれてくるので、その中で自分なりの回答を導き出せると達成感があります。

ーー分析するポイントはアナリストの中で共通しているのですか?

Satoshi.S:共通の分析軸を持ちつつ、それぞれ個別の視点で深堀りしていく感じですね。例えば、被リンクやサイトタイプ(メディアサイト、ECサイトといったWebサイトの種類)などは必ず共通の分析軸に加えています。

普段の情報収集で得ている情報も分析に役立ちます。例えば、海外のWebサイトでこんな事例が見られました。コンテンツページを持つECサイトが、流入数の改善を目的にコンテンツをすべて削除したそうです。すると、検索結果の順位が大きく下落し、流入数も3割程度低下してしまった。ご担当者の考えとしては、「Webサイト全体に対しコンテンツの流入数が低かったため、削除しても問題ない」と判断したようですが、実際にコンテンツを削除するとWebサイト全体に影響してしまった。これは一例に過ぎませんが、さまざまなケースを参考情報としてストックしておくことで、仮説を立てる方向性を見つけやすくなると感じます。

【参考】Case study: The true value of informational content for e-commerce SEO

多くの方々から届く好評の声が励みに

ーーアルゴリズムアップデートレポートへの反響・感想を教えてください。

Kosuke.I:アルゴリズムアップデートレポートに向けて社内外の方からありがたい声をよく頂戴します。Webマーケティングのお役立ち情報をお届けしているCINCのメルマガ「CINC PACK」では、アルゴリズムアップデートレポートを掲載すると、開封率が一気に伸びるそうです。また、マーケティング資料のポータルサイト(「メディアレーダー」)に掲載した際には常に上位に食い込み、多くの方々にダウンロードいただいています。Twitter上でも分析の濃さに好評の声を頂くと聞きます。今後も皆さまの期待に応えられるレポートを作成していきたいと考えています。

アルゴリズムアップデートの際に方針を決めるヒントを提供したい

ーーアルゴリズムアップデートレポートを、Webサイトのご担当者やマーケターの方々にどのように活用してもらいたいですか?

Kosuke.I:「読み物として」「参考情報として」、ご自身の状況に応じて活用していただければと思います。Web担当者になったばかりの方には「こんな分析の方法があるんだな」と読んで楽しんでいただけたら。Webマーケティングの基礎知識がある方には、ご自身で分析する際に、本レポートがヒントになればと思います。例えば、「網羅性の高いWebサイトの順位が下がっているらしい。ということは、特定のニーズを深く満たすWebサイトを作成する必要があるかもしれない」など、今後の方向性を考察し、改善を図るきっかけを提供できると嬉しいです。
最後に、すでに知見が豊富で、日々ゴリゴリ分析されている方々にも読んでいただきたいと思います。CINCの見解について「本当かよ?」と疑いつつ、ご自身でも検証していただけるような、そんな情報を届けていきたいと考えています。

ーーありがとうございます。Satoshi.Sさんはいかがでしょう?

Satoshi.S:Webサイトの方針決めに役立てていただきたいですね。アルゴリズムアップデートでWebサイトの順位や流入数が下落してしまうと、「どう対策したら良いのかわからない」と立ち止まってしまう方も多いと思います。そんなときにCINCのアルゴリズムアップデートレポートをご覧いただき、参考にしてもらえたら。この資料から、すぐに具体的な施策を導き出すことは難しいかもしれません。しかし、「Googleの方向性」は少なからず見えてくるかと思います。Googleが繰り返し発表している「ユーザーのためになるWebサイト」をはじめ、直近の方向性をふまえた上で、「自社はこの方向へ舵を切ればいい」と判断する参考資料として活用いただければ幸いです。

ーーありがとうございました。今後もアルゴリズムアップデートレポートでCINCの分析力を発揮してください。

 

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